食べ物が与えてくれること
先日、娘の3歳の保育参観がありました。変装し、気付かれないように目隠しされた窓からそっと娘の保育園での生活の様子を見ました。 母としてではなく、人として、感動して帰って来ました。 それは昼食の時間のこと。 子供達がなんとも「楽しくて美味しい時間を、大好きな友達と先生と味わっ...
fondations-礎-
ずっと小さな頃から、父も母も古いものが好きで、家には古いものがあった。それを大切に直して使っていた。父は、器用な人で、なんでも自分で作るし、台所のものも、研いだり削ったり、差し替えたり、そんなことが当たり前の家庭でした。新しい電気製品なんてない、アナログな家庭で、話たちたち...
実り多きケーキ
娘が3歳の誕生日を迎えた。生まれる前は、「早く会いたい」とずっと願って、生まれると、可愛い寝顔を見て「ゆっくりゆっくり成長していいんだからね」と思い、母親なんて勝手なものかもしれない。でもそんな勝手な母の願いなどには関係なく、あっという間に3歳を迎えてしまった。...
repose
走って、焦って、走っての毎日に、少しのreposer=お休みを。 丁寧にコーヒーを淹れて、好きな写真集を開く。 かのMan Rayが「写真を撮るのに必要なのは、カメラと写真家と、そして何よりも被写体である」と言った。どれも大切な要素。とても感銘を受ける言葉だ。...
夏の景色
子どもがいるということのありがたみを感じている。 今の私ははるか何十年前に父母のもとに生まれて、現在に続くのだけれど、ある日姉が、「この私たちの起源が遥か遥か祖母のお腹の卵として存在していたのだよ。」とさらり教えてもらった言葉が 耳に残っている。...
甘酸っぱさの効用
町あちこちで、お囃子や盆踊りの音頭が響いています。暑いのは苦手な私ですが、盆踊りも夏祭りも幼い頃から大好きです。 疲れがちな心も体が、そんな季節の風物詩によってとても元気になることは、「お祭り好き」という理由からだけではなく、「季節」が体を癒してくれるから。季節を通して、そ...
菓子と茶会
きたる7/28,8/4 (thur)、atelier doux.ceさんにて開催いたしますla griveの「菓子と茶会」のお菓子教室にて、お菓子とともに紅茶を楽しんでいただく時間をご用意いたしました。 私はコーヒーの魅惑的な味も、とても好きですが、「旬の紅茶」も同じくらい...
petite boite
自分の菓子を入れる箱について、ずっと考えていました。 手にとってくださった方が、ワクワクできるようなもの、それから、食べた後も手元に置いておきたいと思ってもらえるもの。をといつも願っています。 自分が作った箱の中に、自分の菓子を入れるなんて、なんて非効率で、生産性がないのだ...
Bon vivant
Mujika EaselのCDを聞いていたら、深い色のコンフィチュールを作りたくなった。それも、ブルーチーズやお肉料理のソースとして使うコンフィチュールを... 苺の甘さは隠し味程度に、トルコ産のドライイチジクとロゼワインをメインに形にしていく。...
土の香りと温かさ
季節が移り変わり、少しだけ体も心も追いついていないことを感じて、小休止しようと思い、両親の畑に飛び込んだ。 私が右往左往しても、畑はどしんと構えていて広い。それだけで何度救われたかなと思う。 両親の畑は飾らないし、農薬も使わないし、水やりも雨水のみ。葉は虫喰い、雑草と共生、...