実り多きケーキ
娘が3歳の誕生日を迎えた。生まれる前は、「早く会いたい」とずっと願って、生まれると、可愛い寝顔を見て「ゆっくりゆっくり成長していいんだからね」と思い、母親なんて勝手なものかもしれない。でもそんな勝手な母の願いなどには関係なく、あっという間に3歳を迎えてしまった。
まだ3年しか経っていないのに、娘は泣いて眠ることしかできなっかった、何もできない娘から、おトイレもご飯も、洋服も自分でできるどころか、私とおしゃべりして、ケラケラ笑ったりする。人の世話までするようになった。本当に不思議な気分になる。私は3年間でそんな目覚ましい成長できない。昔は、3歳まで生きるのが大変だった時代だったのだろう。無事にこの日を迎えれることができて、私は少し嬉しいような寂しいような。もう少し私に娘のお世話をさせてください。お願い...
お祝いに、真っ白なケーキを。おじいちゃんおばあちゃんの実り多い畑から、イチジク、ハーブ、ウインターコスモスを摘んで、すぐに飾った。眩しいほどのケーキになった。
みんなでお祝いし、おめでとうと言った。