confiture yuzu et gingembre

主人の実家では父と母が色々な作物を育てています。
母は私にとって、まさしく新しい作物にチャレンジする開拓者のイメージです。
父は日々の作物を見守り、手当てする番人のイメージ。季節に合わせて、地を耕し、種を蒔き、成長をじっと待つ。
私は主人の実家に行くことが好きで、父や母の話が勉強になり、作物の様子や育て方を見ることがとても新鮮な気持ちにさせてくれます。
父や母は生活の糧として、「暮らしに根付いた作物の生産」をしていますが、私には、それが重要なことだと感じています。日々の暮らしのための作物。そして無農薬、肥料は自家製。
それは無駄なことをしない、節約するといったことから始まったことです。
昨年の秋には、母と二人で玉ねぎを干すため、1つ1つ紐で結わく作業をしました。
軒下に吊るされた玉ねぎを保存して1年かけて食べるためです。
今は色々な物が溢れ、生活に根付いた「必要性」ということが忘れ去られ、
「物」だけが一人歩きしている時代になっているのかもしれないと気付いた瞬間でした。
そういうことを感じる、父と母の畑を歩くのが私にとって本当に幸せな時間です。
今年はパッションフルーツとイチジクが身を付けるそう。本当に楽しみです。
そんな畑から、新春にたわわになっていた柚子を摘んできました。柚子の木には、バラ以上に鋭いトゲがあると初めて知りました。そんなことも大切な発見です。何度か刺さりながら...
アトリエに持ち帰り、早速柚子と生姜のコンフィチュールに。
元気が出る色と、柚子と生姜の香りが充満しています。
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